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エスバイエル、継続企業の前提?

エスバイエルは、昨年11月に「継続企業の前提に関する注記」の記載を除外したのだそうです。

この「継続企業の前提に関する注記」というのが難しく感じるのですが・・・、いったい何のことなのでしょうか?

まず、「継続企業の前提」から説明してみたいと思います。


普通、企業は倒産する事を前提にはしていません。

企業がずっと続く事が前提で事業を行っています。

つまり、企業が事業を継続しつづける事が前提だということを、「継続企業の前提」と言います。



しかし、倒産リスクが高まって事業を続けることができなくなってくると、それを決算短信や有価証券報告書で開示しなければならないという決まりが、2003年3月期決算から導入されました。



倒産リスクに関する開示は、決算短信に「継続企業の前提に関する注記」または「継続企業の前提に関する重要な疑義」というタイトルで掲載されることが多いのです。


つまり、「継続企業の前提に関する注記」というのは、 継続企業の前提に関する重要な疑いであるということであり、簡単に言うと「 倒産のリスクに関する説明文」ということになるのです。



ですから、エスバイエルが継続企業の前提に関する注記の記載を除外したということは、倒産リスクが遠退いたと判断されるものなのです。


簡単に説明すると、エスバイエルの損益の改善や財務状況の安定化が達成され、財務制限条項の抵触状況が解消されたということなのです。



この「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)」ですが、2008年3月期には、開示した企業が104社もあるということです。







しかし、私は、「継続企業の前提に関する注記」などというものは、あくまで通常時に有用なものであると考えています。


前回の記事でも説明しましたが、世界恐慌の時代には、まったく役立たない指標であると言えます。


つまり、「継続企業の前提に関する注記」があろうが、除外しようが、黒字決算であろうが、配当が出ていようが・・・関係無いのです。


その企業に流れ込む資金が滞って、キャッシュが底を尽いた時点で倒産するのです。




エスバイエルに関しても同じです。


「継続企業の前提に関する注記」が外れて、浮かれている場合ではないのです。


資産価値のあるものを持っていても駄目なんです、現金化できなければ意味がありません。

とにかく、キャッシュが必要なのです。


従業員の給料も現金で支払わなくてはなりません。


借金の返済も現金です。


これらが払えなくなれば・・・デフォルトです。


つまり、現金を支払うことができなければ、優秀な技術も、能力のある社員も・・・無力なのです。


とにかく、潤沢なキャッシュの無い会社の存続は厳しいものとなるでしょう。





ちなみに、「継続企業の前提」の事は、英語でゴーイングコンサーン(going concern)と言います。

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